花子とアン第128回 もも結婚、そして朝市も!
村岡家、居間
絵描きの旭はももに自分の思いを伝えます。
「ももさんを描いているうちに分かったんです。
周囲に才能を評価されるよりも、もっと大切なことがあると。
それは、、、描く対象をちゃんと愛することです」
ももは、自分の今までのことを旭に話します。
旭はそのことを知っていました。
旭はももの強さを感じ、ももの絵を描きました。
「これからは、僕に、ももさんを守らせてください」
ももを見るはな。
ももは小さく頷き、微笑みます。
1933年(昭和8年)夏
1年後もももと旭は結婚しました。
旭の描いた絵は展覧会で3等賞になりました。
そして旭は青凛社で働いていました。
そして、ももちゃんのお腹には赤ちゃんが、、、
ある日
「はな、しばらく」
朝市がはなを訪ねてて来ました。
朝市は生徒の綴り方を本にしたいようです。
英治とはなは快く引き受けます。
そして朝市は、「ラジオのおばさん」の物まねをする芸人さんの話をしたりなんかします。
当時、村岡花子さんが時間つぶしに入った日比谷公会堂で、芸人が「ええ、次はラジオの村岡菊子女史」と、花子さんの声帯模写を始めたそうです。花子さんは恥ずかしさのあまり、慌てて逃げかえったそうです。
(アンのゆりかご―村岡花子の生涯 より)
ちなみにこの芸人さんを演じていたのは「バッファロー五郎A」さん。
そして朝市は、昔話をしたり、はなに礼を言ったりなんかします。
「今日は、もう一つ報告があって来ただ」
ももも呼ぶ朝市。
「おら、今度結婚するだ」
「てっ!結婚?」
結婚相手は教員仲間の妹。
気さくでよく笑う人のようです。
「良かったね、朝市。おめでとう!」
はなは自分のことのように喜び、涙します。
「はあ~、とうとうもらったか~」
9月半ば
「うーん、、、」
お腹をおさえるもも。
(産声)
「元気な女の子よ!」
ももは赤ん坊にささやきます。
「ごきげんよう」
ももと旭の赤ちゃんの誕生日は、歩と同じ9月13日。
実際には、北海道の奉公先から引き取った妹梅子は、画家の卵で書家でもある阪田巌と結婚しました。梅子の長女「みどり」の誕生日は、奇しくも道雄と同じ9月13日でした。
(アンのゆりかご―村岡花子の生涯 より)
今日は短めですいません、
ごきげんよう、さようなら。