朝ドラ「花子とアン」でこぴっと英会話

連続エイカイワ小説 『 朝ドラ「花子とアン」でこぴっと英会話 』 です。NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」で簡単な英会話をこぴっと学びましょう。英語を話せるようになりたい方、英語が上達したい方、大歓迎! Japanese drama "Hanako and Anne." Outline of story, English dialogue, Actors' information.

花子とアン第138回 今日から、ラジオ放送の有り方は変わってしまう!

花子とアン第138回 今日から、ラジオ放送の有り方は変わってしまう! 有馬次郎

村岡家

(チャイム)

ラジオの戦勝の臨時ニュースに湧く周囲。
花子はJOAKに向かいます。

 

JOAK

ことらは上を下への大騒ぎです。
黒沢が花子に声をかけます。

そこへ漆原部長もやって来ます。
黒沢は重要なニュースのため「こどもの新聞」が放送中止であることを伝えます。

「これほど重要なニュースを、女の声で伝えるのはよろしくありませんから」

 

そして情報局の進藤隆雄情報課長がやって来ます。
漆原は進藤を放送室へ案内します

原稿を確認する進藤。

「僭越ながら、原稿は抑揚を付けず、淡々とお読み下さい。
発音、滑舌に、特に注意を払ってお読みいただくと、よろしいかと思います」

外へ出される有馬次郎。

 

村岡家

(チャイム)

 

JOAK

進藤は強い口調で国民抑揚の原稿を読み上げます。

 

カフェータイム

ラジオに聞き入る、かよと客。

 

甲府

ラジオに聞き入る、安東家、徳丸家、木場家。

 

宮本家

ラジオに聞き入る、宮本家。
高揚した様子の純平。
厳しい表情の龍一と蓮子。

 

JOAK

「あんな、、、雄たけびを上げるかのように原稿を読んで、、、」

「えっ?」

「原稿を読む人間が、感情を入れてはいけない。
それをあんな、一方的に押し付けるような、、、」

「有馬さん、、、」

「今日から、ラジオ放送の有り方は変わってしまう!」

 

放送を終える進藤。
漆原は持ち上げます。

 

 

廊下

漆原は進藤に、花子を紹介します。

「国論統一のために、今後一層ラジオ放送は重要になります。
子供たちを、よき少国民へと導くことを期待します」

立ち去る進藤。
茫然とする花子。

意を決したようにマイクを見つめます。

茫然とする花子。

意を決したようにマイクを見つめます。

 

「あの、、、漆原部長、黒沢さん、、、お話があります」

「どうなさったんですか?」

「今日限りで、こどもの新聞を止めさせていただきます」

「なぜですか?」

「私の口から戦争のニュースを、子供たちに放送することは出来ません」

花子を見つめる有馬。

「村岡先生、、、たった今、情報局情報課長から、あんなにありがたいお言葉を賜ったばかりでしょうが!」

「それで決心が付きました」

「村岡先生、、、」

承諾する漆原。

「あなたは所詮、ごきげんようのおばさんだ」

立ち去る漆原。
黒沢も一礼してその場を後にします。

「有馬さん、後をお願いします」

「私は、感情を込めず、正しい発音、滑舌に注意して、一字一句正確に原稿を読み続けます」

「お世話になりました」

「おつかれさまでした」

一礼をして去っていく有馬。

「村岡先生、これ、持っていらしてください」

子供たちからの手紙を渡す黒沢。

「お考えは、変わりませんか?

「はい」

「そうですか、残念です」

「申し訳ありません。9年間、お世話になりました」

 

 

 

日本はとうとう、大きな曲がり角を曲がってしまいました。

 

 

 

 

来週、第24週は「生きている証」です。

 

ごきげんよう、さようなら。

 

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