葉山蓮子役の仲間由紀恵さん初登場! 腹心の友ですね
花子とアン 第19回
葉山蓮子役の仲間由紀恵がさっそうと登場しましたね。 「ご機嫌よう、校長室はどこかしら?」 「花子とアン」第4週は「嵐を呼ぶ編入生」。葉山蓮子は葉山伯爵の妹で24歳、同級生より8歳年上。ただならぬオーラを発していますね。どうなっていくのかはなしの展開が楽しみです。さて今日も英語のセリフ、というか本の一節がでてきましたよ。
胸中と腹心?
bosom friend
腹心の友
1949年(昭和20年)、年月の経ったはな、村岡花子が翻訳をしていますね。「おー、ダイアナ。やっとのことでアンは囁くような声で言った。ねえ、あんた、私のbosom friendになってくれて?bosom friend…」。どうやらbosom friendの訳で悩んでいるようです。
bosomは「親しい」、名詞では「胸、胸中」。はなは「親友、心の友」そして窓の向こうに桜の花びらが舞い落ちるのを見て「腹心の友」と書きとめます。「腹心」は「腹」と「心(胸)」が体の中心ということから「心の奥底」も意味するようになったみたいですよ。英英辞典Collins COBUILDには、A bosom friend is a friend who you know very well and like very much indeed. とあります。 親友以上の親友ということですかね~。
現在形は「実演」、byは「近接」!
Kisses her. Thus from my lips, by yours, my sin is purged.
ジュリエットに接吻する。ほら、あなたの唇のおかげで私の唇の罪が清められました。
富山先生の英語の授業ではなは英語の「ロミオとジュリエット」を読んで翻訳しているようですね。
Kisses her.はRomeo kissies Juliet.ということでしょうね。ここでkissの現在形が使われてますね。現在形は「実演(今まさに展開していく状況)」(参考:一億人の英文法 P550)。今、目の前でロミオがジュリエットにキスをしている状況が目に浮かんでいる、「臨場感」とでもいうんですかね。そう考えるとkissed her.とはニュアンスが違いますよね。
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thusは「こんなふうに」。thusには「従って」という意味もありますが、何かの結果として「ほら」こうなったよ、ということですね。sinは「罪」。purgeは「清める」。まあ、字幕の通りですね(^^;)。
by yoursの前置詞 by は受動態の by(~によって)。でもこの文、倒置されていて最後のmy sin is purged.まで読まないと受動態だって分からないですよね?、、、byのイメージは「近接」(参考:一億人の英会話 P387)。your lipsが「間近」に感じられる→「~によって」となるのです。この「近接」のイメージから「そば」「HOW(手段、方法、程度)」「受動態のby(~によって)」「期限(~まで)」など様々な意味が生まれるのです。
さあ、今週も「花子とアン」面白そうですね、では、
ご機嫌よう、さようなら。
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