花子とアン第129回 命名、美里 てるてる坊主のテル
村岡家、居間
ももと旭の赤ちゃんは美里と名付けられました。
JOAK
1933年(昭和8年)冬
3ヶ月が過ぎました。
原稿を直す花子。
突然、漆原部長が原稿を差し替えます。
焦る花子。
「手直しせずに、そのまま読めばいいじゃないですか」
ニヤリと笑って出て行く漆原。
花子は急いで原稿の手直しをします。
本番
原稿を読む花子。
渋い表情の漆原。
黒沢に訪ねます。
「また原稿を直したのか」
「、、、はい」
漆原は花子を睨みます。
夜
花子がラジオ局から帰って来ます。
「旭くんが倒れたんだ」
どうやら旭は結核のようです。
ももはしばらくの間、美里を預かってくれるよう、はなに頼みます。
昼間
翻訳をする花子。
美里が突然泣き出します。
そこへ英治が帰って来ます。
「美里ちゃん、今日はお友達を連れてきたよ」
子犬を拾って来た英治。
「名前、どうしようか?」
「テルばどう?泣いてた美里ちゃんの涙が、あっという間に晴れたから、てるてる坊主のテル!」
村岡家に新しい家族が増えました。
犬小屋を作る英治。
お父とお母からの手紙を読む花子。
そこへももが訪ねてきます。
旭は転地治療をするようです。
ももは旭の看病に専念したい様子。
「旭さんが退院できるまで、美里をお願いできませんか?」
快く引き受けるはな。
「お姉やんにずっと謝りたかったことがあるの」
「え?」
ももは東京に来た時、はなに酷いことを言ったことを謝ります。
(回想)
「ごきげんようが、似合う人間と似合わない人間がいるんですよ」
「そうでしょうか?人生は、うまく行く時ばかりではありません」
、、、
「それではみなさん、ごきげんよう、さようなら」
(回想終り)
「あの時、お姉えやんの『ごきげんよう』って言葉が、スーっと心に入ってきて、おらまでここが温かくなった。
ほれなのに、すっと素直に謝らなんで、ごめんなさい!」
「ううん、お姉やんこそ、ももの気持ちわかってやれなくて、ごめんね」
「お姉やん、おら、もうこれっぽちも自分をみじめだなんて思っちゃいんよ。
旭さんみたいな優しい人に出会えて、お姉やんやお義兄さんに祝福してもらって、美里も元気に生まれてきてくれて、ふんとに今は毎日旭さんの看病ができて、ふんとに幸せ。
方思えたのは、お姉やんのおかげだよ」
「もも、、、」
こうして、ももは旭の療養先に向かいました。
それでは今日はこの辺で、
ごきげんよう、さようなら