花子とアン 第41回 はなのかへりを たのしみに まってゐます
ちびっとあらすじ
はなと、ふじ、かよは親子水入らずで一晩を過ごします。深夜まで勉強するはな。その後ろからふじとかよが見守ります。ふと、思い出してはなはお父からの手紙を取り出します。その手紙をふじのために読み上げるかよ。
「はなグッドモーニング 勉強かんばれし こぴっと 精進するだよ」
そしてふじははなとかよに東京に残ることを許します、本当のキモチを隠して、、、
次の日、はなは生徒の前で授業をしています。どうやらミッションスクールの一日を例文にしているようです。
朝起きてから寝るまで
H: Hana
S: Students
H: I say my prayers.
S: I say my prayers.
H: I go downstairs.
S: I go downstairs.
H: I meet some of my classmates.
S: I meet some of my classmates.
H: 私は祈りを捧げます。
S: 私は祈りを捧げます。
H: 私は下の階に行きます。
S: 私は下の階に行きます。
H: 私はクラスメートに会います。
S: 私はクラスメートに会います。
基本文型
I say my prayers.は「他動型」です(参考:私は騙されていたのでしょうか? Shall we begin?)。sayの「力」がmy prayersに及びます。prayerは「祈り」です。さすがミッションスクールですね。
I go downstairs.は「自動型」です、単なる動作。goのイメージは「立ち去る」(参考:一億人の英文法 P111)。
downstairsはどこへgoするのかを説明しています。副詞になりますが「説明ルール」が分かっていれば大丈夫です、「後ろから説明」です。I goでなんか足りない「欠乏感」で、downstairs「下の階へ」。
I meet some of my classmates.は「他動型」。
ボンヤリ
someのイメージは「ぼんやりある」(参考:一億人の英文法 P178)。はい、この感覚はス ペ シ ャ ル 重要です!実はこれ、「some = いくつかの」と覚えてはいけませ。驚きです。「some = ボンヤリ」という感覚を持っておくと非常に応用が利きます。ここは一億人の英文法のP178-181のわずか4ページですのでサッと読んでおくことをお勧めします。この日本語にない「ボンヤリ」をあえて訳すと「いくつかの」になっちゃうんですね。
ちなみにsomeは単独で使える限定詞です(参考:一億人の英文法 P198)。
そしてofは「リンク」。someの説明を「リンク」します。
ブラックモア校長先生の「60センテンス」
ちなみにこの文章は、1890年から30年あまり東洋英和女學校の校長を務めtたミス・ブラックモアが、英語学習のために考案した「60センテンス」を元にしているようです。
ブラックモア校長先生の「60センテンス」|最新情報&トピックス|学校生活|東洋英和女学院 中学部・高等部
頑張り屋さん
茂木先生ははながはじめて修和女學校に来た時のことを語ります。そしてふじにこう言います。
「修和女學校ではなさんは一番の頑張り屋さんです」
ふじはその言葉を聞き、茂木先生に頭を下げます。嬉しそうです。はなは授業を続けています。
花子先生
H: Hana
S: Students
H: Repeat after me. Hanako-sensei.
S: Hanako-sensei.
H: Okay.
H: 私の後にくりかえして。花子先生。
S: 花子先生。
H: オーケー。
~の後ろ
afterのイメージは「ついていく」(参考:一億人の英文法 P381)。meの「後ろからついていく」です。
キモチ
生徒に「花子」先生と呼ばせていますね(笑)
はなの成長を見届け、涙を浮かべ、本当のキモチを隠して、ふじは一人甲府に帰ります。
一方、かよは茂木先生の好意で女學校で働けることになりました。スコット先生と早くも仲良くなったようですよ。クッキーをもらっています。
サンキューです
S: Miss Scott
K: Kayo
S: Help yourself.
K: Thank you desu.
S: 召し上がれ。
K: サンキューです。
-self
Help yourself.は「自分自身を手伝う(自分で〔食べ物を〕)取る)となります(一億人の英文法 P208)。
ふじの手紙
すると茂木先生がはなに届いた手紙を渡しました。どうやらふじからの手紙です。それはふじが一度書いてはなには出さなかった手紙でした。
「、、、はなのかへりを たのしみに まってゐます」
妹のももがふじの代わりにその手紙を出したのでした。はなは、はじめてふじのキモチを知ります。そのキモチを抱えたまま、はなは出版社の就職の面接に臨みます。結果は「採用」でした。しかし、実家のことを聞かれふじのことを話すうちに涙があふれます。そして、、、
「ごめんなさい、私やっぱりここで働けません。甲府に帰ります」
はなはどうするのでしょうか?(天の声)
ナマケモノ
出版社からの帰りがけにはなは村岡英治と廊下ですれ違います。はなは村岡に甲府に帰ることを告げます。村岡ははなに声をかけます。
「ナマケモノは木にぶら下がりながら、夢を見ているんだと思います」
「は?」
「だから、あなたも夢を忘れないでください」
はなの心は少しだけ明るくなりました。(天の声)
「ごきげんよう、さようなら」
はい、今日も心を打つ場面が続きましたが、最後ちょっとだけ明るくなりました。
はなはどうするんでしょうかね?
それでは今日はこの辺で、
ごきげんよう、さようなら。
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