チェンジ!え? 英語の台詞に四苦八苦
花子とアン 第26回
ロミオ役に蓮子さまが決定し、ジュリエット役に決まっていた醍醐さんピンチ!醍醐さんは蓮子さんが何を考えているかわからないので相当不安そうな表情を浮かべています。そしてその様子を生徒から聞いた茂木先生が、早速ブラックバーン校長先生に報告に来ました。麗子さんの態度が変わってきたことを、優しい茂木先生は喜んでいるようです。でも・・・
すいません・・・富山先生・・・
B: Miss Blackburn
T: Miss Toyama
M: Miss Mogi
B: What? Did you say "Renko"?
T: (Japanese) Honto ni Hayama Renko-san ga…
M(T): Yes, the students told she raised her hand. She seems to be becoming more positive. (Miss Toyama's translation)
B: えっ、蓮子が? T: 本当に葉山蓮子さんがロミオ役を?
M(T): 生徒たちの話では自分から手を挙げたそうです。彼女もやっと前向きになってくれたようですね。(茂木先生の台詞)
はい、今日も英語の台詞の聞き取りに四苦八苦です。今日は富山先生の台詞がちょっと聞き取れませんでした(´Д`)。ということで、のっけから言い訳しまくりで行ってみましょう! (コメントをいただいて一部判明しました、ありがとうございます!)
心が動くと配置が変わる?
英語には「配置が動かされるときには意図・感情がある」というルール、
- 配置転換ルール
があります(参考:一億人の英文法 P32)。それが「疑問文」や「感嘆文」です。「聞きたい・教えて!」とか「なんてすばらしいんだ!」とか。
助動詞を含む文では助動詞を前に出して疑問文になります。Can you ~ ? とかMay I ~ ?など。この場面では you say ~で、助動詞をを含まないので、助動詞do、過去なのでdidを補い、前に出して、Did you say ~になります。なぜdoを補うのかというと、このdoには「する」という感触があります(参考:一億人の英文法 P514)。
- Do you~ 「する?」
- Did you~ 「した?」
なんかわかりやすいですよね。(うーん、聞きたい!)→「した?」。
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助動詞は人の心理を表します!
助動詞は話し手の心理を表すものです(参考:一億人の英文法 P330)。must, may, will, can, shall, shouldなどはすべて話し手の心理をあらわすものです。感情が動くと助動詞が前に出てくる、なんか納得しませんか?
一悶着です
B: Miss Blackburn
A: Daigo Ayako
H: Hana
R: Hayama Renko
B: Tell us what's going on.
A(H): We need to change the cast. Either Miss Hayama doesn't play Romeo or I don't play Juliet. (Hana's translation)
B: I think Miss Daigo should play Romeo.
A: (Japanese) Watakushi ga Romeo wo?
B: If you don't want to play Romeo then you should quit.
A(H): She says she won't quit. She wants to do the performance with the rest of the class. (Hana's translation)
B: What about you?
R: (Japanese) Watakushi mo orima sen…
H: Renko-san won't quit either.
B: Then Renko should play Juliet. And you have to see this through until the end. Do you understand?
B: 報告しなさい。
A(H): 配役を変えたいんです。葉山さまがロミオのままだと、私ジュリエットをやりたくありません。(醍醐さんの台詞)
B: では、あなたはロミオをやりなさい。
A: 私がロミオを?
B: ロミオが嫌なら降りなさい。
A(H): 降りません。葉山さまのせいでみんなとお芝居できなくなるなんて、やっぱり嫌です。 (醍醐さんの台詞)
B: あなたは?
R: 私も降りません。必ず舞台に立ちます。
H: 蓮子さんも降りません。
B: では、蓮子がジュリエットをやりなさい。そして真面目に稽古しなさい。わかりましたね?
遠回しの疑問文?
Tell us what~は「レポート文」を使った遠回しの疑問文(参考:一億人の英文法 P100)。ですが、なんのこっちゃ?でいすよね。要は「説明ルール」です。「教えて」→(なにを?)→「起こっているコト(を)」。「欠乏感」ですね。
We need to も「説明ルール」。「私たちは必要です」→(なにが)→「castをchangeすること(が)」。
キョロキョロしてください!
either A or B は「AとBの1つ1つに目を向る」そして「そのどちらか」(参考:一億人の英文法 P188)。AからB、BからAに視線を動かす感覚です。
- 「蓮子さんがやめる」←(どっちか)→「醍醐さんがやめる」
I think は「レポート文」。thinkの内容をレポートしてます。shoulはshall「進むべき道」のマイルド版(参考:一億人の英文法 P353)。「すべき(義務・アドバイス)」です。この後、should 連発ですね。
トンネル抜けます
see this throughですが、Weblioに、 To see something through / 最後までやり遂げる http://ejje.weblio.jp/content/To+see+something+through
とありました。seeは「見える」、throughのイメージは「トンネル通過」(参考:一億人の英文法 P404)。トンネルをるけるまで見るってことですかね。
さて、麗子さま、ジュリエット役になったのに劇の稽古に加わらず、優雅に短歌を詠んでいますよ。そして はな は蓮子に「復讐」を手伝ってとお願いされてしまいます。うーん、どうなるんでしょうか?
では、 ご機嫌よう、さようなら。
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