花子とアン第66回 一本道と曲がり角
ちびっとあらすじ
DREAM
甲府に初雪が降った日、お爺やんは眠るように亡くなりました。
お父やん、行商をやめてお百姓さんをするようです。
はなは、お父とお母に東京に行きたいことを告げます。
本気で夢を追いかけるようです。
本を作る仕事に就くようです。
「人生は足し算と思ってた、、、人生は引き算なのかもしれない」
これはどういう意味なんでしょうか?
はなは勇気を振り絞って前に進むようです。
「はながほうしてえなら、ほうしろし」
お母は笑って応援しました。
お母はいつも子供たちが自分で決めたことを、全力で応援してきましたね。
1919年(大正8年)3月
はなが学校を去る日、
誰もいなくなった教室、
先生方が集まります。
「おまんはこの小学校の誇りじゃ!」
「校長先生、、、」
「元気で頑張れし!」
朝市、
「さいなら、安東先生。安東先生のことは、決して忘れんさ」
朝市は自分の気持ちを押し殺してはなを送り出します。
朝市、、、(T_T)
ごめんね、朝市、しかたないのよ。
代わりに私が謝ります。
夜
お母の作ったほうとうは日本一です。
はなは泣きながらほうとうを食べます。
「うめ~、うめえな、、、」
うまいよね、うまいよね、なんも言わんでええよ、はな、、、(T_T)
一本道と曲がり角
そして一本道。
旅立ちはいつもこの一本道です。
そしてその先には曲がり角が、、、
今また、はなは新しい曲がり角を曲がろうとしていました。曲がり角の先には何があるのでしょう?(黄色い方)
"I shall give life here my best, and I believe it will give its best to me in return. When I left Queen’s my future seemed to stretch out before me like a straight road. I thought I could see along it for many a milestone. Now there is a bend in it. I don’t know what lies around the bend, but I’m going to believe that the best does."
source:
Anne of Green Gables
by Lucy Maude Montgomery
CHAPTER 38: THE BEND IN THE ROAD
はい、ちょっと英語の解説です。
「花子とアン」に出てくる「一本道」とその先にある「曲がり角」は、「赤毛のアン」を読まれた方ならばピンと来るかと思います。
「Anne of Green Gables」つまり「赤毛のアン」の原書には上のような場面が出てきます。アンがレドモンド大学に行くのを止め、グリーンゲーブルで一緒に住むことをマリラに伝えた場面です。
最近読んでるこちらの本、赤毛のアンのおしゃべり英語レッスン の228ページに載っていたのでご紹介します。
I shall give life here my bestの助動詞shallは「進むべき道」(参考:一億人の英文法 P350)。助動詞は話し手の感情を表すものです。なにか強い意志が感じられますね。でもshallはちょっと古めの表現。現代的にはI will~ですかね。
そしてこの文は授与型(参考:一億人の英文法 P77)。
give(動)+ life here(目A) + my best(目B)
life here「人生(ここでの)」にmy best「わたしの最善」を与える。訳さない方がいいですけど、つまり「ここで精いっぱい生きる」ということですね。
そして、「アンの前にはa straight roadのように未来が伸びているようだった。でも今はそこにa bendが有り、そのthe bendのまわりにはthe bestがlieしている(横たわっている)と信じる」とアンは言っています。
「花子とアン」でたびたび出てくる「一本道」と「曲がり角」。今日の最後でも、はなが東京へ新たな一歩を踏み出す、その「一本道」の先の「曲がり角」がちゃんとパーンされていましたね。
曲がり角の先は見えません。ですが、はなの「曲がり角」のその先には必ず、
THE BEST
が待っていることでしょう。
来週、第12週は「銀座のカフェーで会いましょう」です。
来週の予告はこちら
http://www.nhk.or.jp/hanako/#trailer
それでは今日はこの辺で、
ごきげんよう、さようなら。
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