白蓮
宮本家 縁側で話す花子と蓮子。 「まさか、はなちゃんが来てくれるなんて思ってもみなかったわ」 花子は歩が亡くなった時の話をします。 「純平くんからも蓮さまのこと頼まれたの」 「純平がこんな私の姿を見たら悲しむわね」 頷く花子。 「そうよ、連さま」…
カフェー タイム 従軍記者に燃える宇田川先生。 「じつは私も、機会があればペン部隊として戦地へ赴きたいと思っているの」 真実を自分の目で確かめたい醍醐さん。 「この戦時下において、表現者なら当然のことよ」 宇田川先生が割って入ります。長谷部先生…
花子とアン 第36回 1945年(昭和20年)、はな52歳、赤毛のアンの翻訳をしています。万年質のカリカリという音、「腹心の友、、、」ダイアナの言葉の翻訳をしていて、はなはふと手をとめます。すっと抜き出した本のしおりには、 翻訳者 安東花子 歌人 白蓮 は…