花子とアン第55回 Girls, be ambitious!
第10週「乙女よ、大志を抱け!」 ちびっとあらすじ
今年は第3学年担当
1918年(大正7年)5月、
はな24歳(はなは1893年6月21日生まれです)、
最初の生徒を送り出してから4年の月日が経ちました。
はなの着物がまた変わってます。お洒落な紫です。
はなの教師生活も6年目になりました。
(黄色い方は5年目とおっしゃっていましたが、6年目ですよね?)
はなは今年は第3学年担当です。
ももの縁談話
家には吉太郎から手紙が、、、
吉太郎は憲兵になっているようです。
吉太郎、達筆です。
お父が行商から帰ってきました。
どうやら、ももに縁談話を持ってきたようです。
相手のモリタくんは北海道の開拓に行くみたいです。
(モリタくん、写真みたいです)
そしてお父から意外な言葉が、、、
Girls, be ambitious
お父: これからは北海道の時代だ。えれえ外国の博士も言ってる。えー、なんだっけな?ぼーいず、べー、あん、あん、、、
はな: あっ、Boys, be ambitious.
お父: ほれほれ、Boys, be ambitious. だぞ、もも!
はな: あ、お父、ももは女の子だから、Girls, be ambitious!
お父: おお、ももよ、大志を抱けし。
お父、英語が分かるのけ!?
それはさておき、、、
'Boys, be ambitious!' は言わずと知れた、札幌農学校(現北海道大学)の初代教頭、クラーク博士の言葉です。
ambitiousは「大望のある、熱望して、野心的な」などの意味です。そしてこの文は「命令文」です。「命令文」は「相手の心情にほとんど配慮が見られない、高圧の表現」です(参考:一億人の英文法 P103)。
(過去ブログ、 http://asadoradeeikaiwa.hatenablog.com/search?q=命令形 もどうぞ!)
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「少年よ、大志を抱け!」の訳で有名なこの言葉、実は「少年よ、野心を抱け!」という意味であるという説もあります。それどころか、実はクラーク博士はそんなこと言ってないという説が濃厚です。
北海道大学付属図書館のサイトの「“Boys, be ambitious!”について」には、Boys, be ambitiousの後の言葉もあるようです。
Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.
青年よ大志をもて。それは金銭や我欲のためにではなく,また人呼んで名声という空しいもののためであってはならない。人間として当然そなえていなければならぬあらゆることを成しとげるために大志をもて。
しかし、Boys, be ambitiousとクラーク博士が言ったのが定かではなく、しかも誰かによって文が付け加えられたというのが事実のようです。
朝市ですよね
ももの縁談話に、お母はうれしそう。
(お母はしゃべりません)
しかし、ももは乗り気ではなさそう。
ももにはどうやら好きな人がいるようです。
「誰?」(はな)
「あ、、、」(もも」
(朝市ですよね?)
朝、朝市の袖のほつれを繕うもも。
(朝市ですよね?)
うれしそうなお母。
(でも、しゃべりません)
「もしかして、桃の好きな人というのは、、、」(黄色い方)
(だから朝市ですよ、国民全員分かってます)
はなは、朝市が言っていたことをももに話します。
北海道にいったらさみしくなると、、、。
「やっぱりももが好きなのは朝市に間違いない、とはなはおもいました」(黄色い方)
(わかってます、疑問の余地もございません)
お母はしゃべりません
お母、今日はまったくしゃべりません。
顔ですべてを物語ります。
そして、徳丸さんと「大人の遊び」と「芸者」の下りがありまして、、、
はなは、もものために茶飲み会(合コン)を企画します。
ふじさんはなんだか心配そうです。
(しゃべりません、お母、今日は徹底して顔で演技です!)
それでは今日はこの辺で、
ごきげんよう、さようなら。
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