花子とアン第136回 I HAVE a book to give you.
ちょっこしあらすじ
JOAK
1939年(昭和14年)初夏
花子はラジオの仕事を続けています。
廊下を歩く女性、、、
宇田川満代先生です!
ラジオから流れる花子の声に足を止める宇田川先生。
「あいかわらず生ぬるいわね」
宇田川先生の言葉に、へつらう漆原部長。
「みみずの女王らしいっちゃ、らしいけど」
放送スタジオ
勇ましく、戦地の状況を語る宇田川先生。
漆原が怪しく頷きます。
放送後、花子は宇田川先生の挨拶をします。
先生の帰国歓迎会に誘われる花子。
カフェータイム
勇ましく、戦地の状況を語る宇田川先生。(←2度目)
醍醐さんも感化されていきます。
しかし宇田川先生、
「お嬢様のあなたに耐えられるかしら?実際の戦地は、内地で聞いて想像するのとは、悲惨さが全く違うわよ」
「そうなんですか?」
「例えば臭い。爆薬や消炎の臭い。
それから、、、人の命が燃え尽きる臭い。
あの匂いには最後までなれなかったわね」
宮本家
富士子が泣きながら帰って来ます。
「お母様、お父様は悪いことしてないわよね?国賊なんかじゃないわよね?」
富士子は石を投げられたようです。
龍一を信じるよう諭す蓮子。
龍一が帰って来ます。
龍一は釈放されていたようです。
「お父様、富士子に謝って下さい」
純平が龍一に怒りをぶつけます。
「人を殺すために、戦地で無駄死にさせるためにお前を育ててきたわけじゃない!」
「お国のために命をささげることは、無駄なんかじゃありません!」
相容れない父と息子。
富士子を抱きしめる蓮子。
夕方
浪子は蓮子に言います。
「あなたは、いい嫁だよ」
浪子は龍一のことを頼み、蓮子に頭を下げます。
遂にあの本に、、、
1939年(昭和14年)秋
花子46歳。
この年の9月、ヒットラー率いるドイツ軍のポーランド侵攻を契機に、
イギリス、フランスなどの連合国がドイツに宣戦を布告、
第二次世界大戦が始まっておりました。
スコット先生が花子を訪ねてきます。
H: Hanako
S: Miss Scott
H: Is the situation in Canada also difficult?
S: I'm afraid so. As well as much worse than the last one. Hana, I'm afraid the time has come for me to return to Canada as well.
H: I see. I'll miss you.
S: But before I leave Japan, I HAVE a book to give you.
H: Anne of Green Gables...
H: カナダも大変な状況ではないですか?
S: ええ。先の大戦よりも厳しい状況のようです。はな、わたしもいよいよカナダへ帰ることになりました。
H: そうですか。寂しくなります。
S: 日本を離れる前に、あなたに渡したい本があります。
H: Anne of Green Gables...
I'm afraid so.
- afraid には「(避けたいけれども)残念だ」という気持ちが込められています。
As well as much worse than the last one.
- As well as は「日本と」同じように、という意味だと思います。It is as well as の It is が省略されてるのかな?
- worse は bad の比較級。
- much は worse を強調しています。(参考:一億人の英文法 P301)
- the last one は第一次世界大戦のことでしょうね。
I'm afraid the time has come for me to return to Canada as well.
- この文は I = afraid (説明型) + the time...(レポート文)ですね。(参考:一億人の英文法 P71、P96)
- afraid は前述と同じように「残念だ」。
- has come は現在完了で「今に迫ってくる」感じ。come したのはちょっと前だけれども、「今」に迫ってくる感じですね。「来る」でもないし「来た」でもない、「来てしまった、、、」って感じですかね。(参考:一億人の英文法 P566)
- to retrun の to は「指し示す」。どういう the time が has come したのかの説明を「指し示し」ています。(参考:一億人の英文法 P464)
- to Canada の to も「指し示す」。どこへ return するのかの説明を「指し示し」ています。(参考:一億人の英文法 P402)
- as well は「同様に」。
- ちょっと戻って for me は to return の意味上の主語。この前ブラックバーン校長が帰ってしまって、今度は私が、、、って事ですね。もし、ブラックバーン校長のことだったら for her となるわけですね。(参考:一億人の英文法 P456)
But before I leave Japan, I HAVE a book to give you.
- to give の to も「指し示す」。どういう book なのかを説明しています。(参考:一億人の英文法 P463)
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
Anne of Green Gables...
「赤毛のアン」です!
それでは今日はこの辺で、
ごきげんよう、さようなら。