あしからず、じぇにぇー! 副詞は「どこに置くか」がポイントです
花子とアン 第18回
「適切でない表現がありましたので、私が墨で塗りつぶしました。あしからず」(かをる子)
「・・・(あしからず、じぇにぇー!)」(はな)
あー、北澤さんから届いたせっかくの年賀状、墨で真っ黒に塗りつぶされてしまいました。白鳥さん(ハリセンボン春菜さん)、強烈ですね~。さて、はなが女学校に戻って来ましたよ。さっそくブラックバーン校長先生、富山先生、茂木先生のいつもの3人に出くわしました、英語のおじかんでございます♪
副詞は「どこに置くか」がポイントです!
H: Hana
B: Miss Blackburn
T: Miss Toyama Taki
N: Miss Mogi Noriko
H: I really appreciate all your support, Miss Blackburn.
B: Hana, I WILL tell you this. Next time you break your curfew, it's going to be "Go home, forever and ever!"
T: (Japanese)
N: (Japanese)
H: 校長先生のおかげです。ありがとうございました。
B: 言っておきます。今度門限を破ったら、「ゴーホーム、永遠に!」。
T: つまり退学ということですね。
N: あなたは前科があるのですから、次の日曜學校では本当に気をつけなさい。
おや?母親のふじからの手紙は無事読めたみたいですね。「おうちはいかがでしたか?」茂木先生(浅田美代子さん)に尋ねられてはなが答えてます。
appreciateは「感謝する」、thankのフォーマルな表現です。reallyはappreciateを修飾する副詞で「心から」。副詞は名詞以外を修飾する表現で、種類によって定位置があって、「程度は前」。
ですがここで登場するのが、
- 限定ルール
- 説明ルール
です。「限定なら前」「説明なら後ろ」というルールがあります(参考:一億人の英文法、P248)。really appriciateでreallyはappriciateの程度を限定。「心から(レベルの)sppriciateだよ」と限定しているので前に置かれているのです。
willは意志を表す助動詞。「するよ」という軽い表現から「するんだ!」という強い表現までつかえますが、ここではI WILL tell youでかなり強い表現ですね。ブラックバーン校長先生ですからね、怖い怖い(笑)。
be going toはある状況に向かう「流れ」が意識されています。もし門限を破ったらto以下の状況、つまりGo home, forever and everに「流れていく」ということですね。そしてここのGo home, forever and erverはもうお仕置きなんかじゃありません。「退学」です!富山先生、クールです(^^;)
-ingは「生き生きした躍動感」
M: Minnie
T: Kitazawa Tsukasa
H: Hana
M: Hana, Tsukasa, I really enjoyed your picture story Thumbelina.
T: I enjoyed it too performing Thumbelina with Hanako.
M: Thank you, good bye.
T: Good bye, Minnie.
H: Good bye. Take care.
M: I miss you.
M: はな、つかさ、紙芝居、とても楽しかったわ。
T: 僕もとても楽しかったよ、花子と親指姫ができて。
M: ありがとう、さようなら。
T: さようなら、ミニー。
H: さようなら。元気で。
M: また会いたい。
はなはまた日曜學校にやってきました。ミニーちゃんがどうやらカナダに帰ってしまうようですね。ミニーちゃんがはなと北澤さんにお別れを言いたいようです。
ここにもreallyがでてきました。「心から(レベルの)enjoyed」ということですね。performingは「演じる」で前のI enjoyed it tooを修飾しています。-ingは「生き生きした躍動感」を表現します。親指姫を演じたことを思い描いているんですね。「僕も楽しんだよ、花子と親指姫やってね」ということですね。字幕もそのままの順序ですね。
I miss youにはいろいろな使い方があるようです。ここら辺のニュアンスはネイティブではないとなかなか分からないですよね。なのでこちらのサイトを参考にされて見られてはいかがでしょうか?
Eigo with Luke / 「miss you」の使い方 - 「miss you」に関する英語圏の文化
イギリス人、ルークさんのサイトでネイティブの感覚を状況に合わせていろいろ解説してくれています。
ということで、最後はちょっとずるをしたところで、
ご機嫌よう、さようなら。
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